学校だより
進級おめでとうございます。 「日々成長」ための取組を継続発展。
令和6年度「みんなが『成長』できる那須中学校」を目指す学校として、「日々成長」を合い言葉に1年間取り組んできました。子供たち自身のがんばりと保護者、地域の皆様の御支援のおかげで大きな成長を確認できる1年となりました。
3月11日の卒業式では、66名の卒業生を送り出しました。そのときの在校生代表 さんの送辞の一部を紹介します。
送辞一部抜粋
今先輩方は、那須中学校で過ごした、かけがえのない日々を昨日のことのように思い出しているのではないのでしょうか。私達も先輩方と過ごした日々の出来事が次々と浮かんできます。先輩方は、日々の生活や学校行事、部活動などさまざまな場面で私達を引っ張り、盛り上げてくださいました。
スポーツフェスティバルでは、朱雀、青龍に分かれ、勝利を目指してどの学年よりも大きな声を出して、一生懸命競技していました。その姿を見て、私たちは何事にも本気で取り組む大切さを学びました。
文化祭の合唱コンクール。全員が心を一つにし、体育館いっぱいに響いた綺麗な歌声にわたしの心が震えました。どうしたら、あのような素敵な合唱ができるのかと、自分たちとの力の差を感じ、来年私たちもああなりたいと強く思いました。また、自分の特技を活かした有志発表では、友達とたくさん笑い合い、楽しむことができました。まさに那須中学校創立十周年を迎えた十期生に相応しい先輩方だと改めて思いました。
サッカー部、野球部、ソフトボール部、バレーボール部、卓球部、駅伝競走部などの運動部は寒さや暑さにも負けず練習を重ね、関東大会出場をはじめ、地区大会でも良い成績を残しました。また吹奏楽部や合唱部が奏でる音は、校舎に響き渡り、心地よさを覚えました。どの部活動も自分達の目標に向かってたくさん練習したことでしょう。時には悔し涙を流したこともあったと思います。しかし、先輩方は、諦めることなく常に前を向いていました。私たちも、そんな先輩たちのように、目標に向かって努力することを忘れず、自分自身を成長させていきたいと思います。
先輩方が卒業したあと、那須中学校の伝統を守っていけるのか正直不安です。ですが、先輩方がくださった数々の思い出や学びを胸に、これからも那須中学校をよりよくできるように精進していきたいと思います。どうぞ私たちを見守っていてください。
先輩方は、今日、三年間過ごした那須中学校を卒業し、自分の将来に向けて羽ばたこうとしています。これからの人生で、辛いことやうまくいかないことがあったり、人との違いに悩んだりすることがあるかもしれません。しかし、人にはそれぞれ素敵な個性の花が咲いています。一人として同じではなく、色や大きさなど人によって違います。どうぞ、自分の花を大切にしてください。そして、今の自分に自信を持ち、明るく、優しく、おもしろい先輩たちでいてほしいと思います。さまざまな困難を乗り越えてきた先輩方なら、この先どのような場所に行っても、自分の能力を発揮し輝けると信じています。
最後になりましたが、先輩方の御健康とさらなる御活躍をお祈り申し上げ、送辞とさせていただきます。
今まで本当にありがとうございました。
しっかりと卒業生からのバトンを受け取ることができました。
「日々成長」のための取組を継続発展させていきます。引き続きの御支援と御協力をお願いいたします。
御卒業おめでとうございます。 これからの未来に幸多きことを願って。
本校第10回卒業式、卒業生代表 さんの答辞、校長式辞の一文を抜粋し紹介します。
答辞一部抜粋
在校生の皆さん。私たち3年生と共に最高の思い出を築いてくれてありがとうございました。部活動で同じフィールドに立ち、 共に同じ目標に向かって突き進んだこと。生徒会活動や委員会活動で共に那須中学校を作り上げたこと。皆さんの協力無しにやりきれることは一つもありませんでした。気さくに話すことができる後輩達、いざと言う時に頼れる後輩達、皆さんが私たちの後輩であるということを強く誇りに思います。ありがとうございました。
そして、15年間私を一番近くで見守ってくれたお父さん、お母さん。私のことを世界で一番理解してくれているのは、一番愛を注いでくれたのは間違いなくあなた方です。嬉しい時も悲しい時も、常に寄り添ってくれた姿に何度救われたことでしょうか。中学生になった私達は、時に心無い言葉をぶつけたり、冷たい態度をとってしまったりしたかもしれません。そんな私達に向き合うことを辞めずここまで育ててくれてありがとうございました。
最後に、3年間を過ごした卒業生のみんな。休み時間になれば話しかけてくれる友がいる、不安や悩みを打ち明けられる友がいる、自分がなにかを成し遂げたい時に協力してくれる友がいる。この学年はそんな温かい人で溢れていました。みんなと一緒に作り上げた学校行事も、切磋琢磨し合った日々も、休み時間のたわいもない会話も、今では何よりもの思い出です。楽しい時間を本当にありがとう。
振り返ると数えきれないほどの楽しい思い出で溢れ、たくさんの人に支えられた3年間。友人や先生との出会に恵まれ、思い出であふれる中学校生活を過ごせた私達卒業生は幸せ者です。
これから私たちは、一人一人が目指す未来へ向けて歩き出します。その道は長く、時に高く厚い壁にぶつかることもあるでしょう。でも、私達は、もう入学当初の私達ではありません。たくさんのことに挑戦し、その度に新しい自分を見つけ、今日まで成長を続けて来た私たちなら、きっとどんな壁も越えていけるはずです。那須中学校で培った力と那須中学校卒業生という誇りを胸に、これからも夢に向かって真っ直ぐに、そして力強く進んで行きます。
最後になりますがこの那須中学校が今後も素晴らしい歴史を刻んで行かれますことを心よりお祈りして、答辞とさせていただきます。
改めて心から伝えさせてください。本当にありがとうございました。
式辞一部抜粋
自分自身で決めた進路、その道は様々ですが、未知の世界に対する不安や緊張感を、「自分で道を切り開いていくんだ」という高揚感に変えて羽ばたいてほしいのです。そこで、そのために心がけて欲しいことがあります。
それは、これまで同様、「日々成長」の気持ちを持ち続けてください。自分自身としっかりと向き合い、昨日の自分よりも一つでも成長できるように、ものごとをポジティブにとらえていくことが大切です。そして、「言霊」という言葉があるように、言葉には良くも悪くも発した通りの結果をもたらす力があるとされます。マインドを正しい方向へ変えるためには、自分に対しても周りに対してもポジティブな言葉をかけることが重要です。本日の卒業式はこれからまた挑戦のスタートです。一番大事なのは自分を変える力です。良い意味の野心を持って、自分を磨き続けていく力を伸ばしていってください。もう一度皆さんにアメリカ野球殿堂入りでのインタビューでイチローさんが話した言葉を送ります。「才能を生かすも殺すも自分自身だということです。自分の能力を生かす能力はまた別にあるということは知っておいてほしい。才能があるのになかなかそれを生かせない人はいっぱいいます。けがに苦しむ人もいます。自分をどれだけ知っているかということが結果に大きく影響していることを知っておいてマイナスはないと思います。」これからも自分自身にベクトルを向けて前へ進み続けてください。
御卒業おめでとうございます。卒業生66名の未来に幸多きことを願っています。
1月行く、2月逃げる、3月去る・・・『心の鍛え方』から
昨年度は、書籍『大谷翔平の思考法』(児玉光雄著)を読んで考えたことをお伝えしまた。一昨年度の目標達成に向けて手本となる大谷翔平選手の「目標達成シート(マンダラート)」に続いて、2年連続での大谷翔平選手の話題についてでした。今年は、私の大好きなラグビーのことで、スポーツ界の“ジャイアントキリング”と言われている「ブライトンの奇跡(過去2回の優勝経験を持つ同ランキング3位の南アフリカ共和国を34-32で破る番狂わせが起りました)」についてお伝えします。ラグビーの試合内容についてではなく、どうして“ジャイアントキリング”が起きたのか、メンタルトレーナーの存在から考えていきます。
最近、プロスポーツ界のみならずメンタルトレーナーの存在がクローズアップされています。過去7回のラグビーワールドカップ出場で、一度しか勝利がなかった日本代表に「勝利のメンタル」を植え付け、スポーツ史上、もっとも美しい“ジャイアントキリング”と評されることもある、あの南アフリカ戦の歴史的勝利をメンタルコーチとして支えたキーパーソンである荒木香織さんの著書『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』では、選手たちがどのようにしてメンタルを鍛え、プレッシャーに打ち勝つ方法を具体的に紹介しています。特に、五郎丸歩選手のルーティンやメンタル強化の秘話が多く含まれており、アスリートだけでなく、私たち教育にも役立つ内容となっています。
荒木香織さんのメンタル強化の秘話には、いくつかの重要なポイントがあります。特に、選手たちがプレッシャーに打ち勝つための具体的な方法が紹介されています。
1. **コントロールできることに集中する**:
荒木さんは、選手たちに「自分がコントロールできることだけを考える」ことを強調しています。例えば、試合前の不安や恐怖を感じるのは自然なことですが、それを克服するためには、自分ができる準備や行動に集中することが重要です。
2. **プレ・パフォーマンス・ルーティン**:
五郎丸歩選手のコンバージョンキック前の独特な動きは、荒木さんと共に作り上げた「プレ・パフォーマンス・ルーティン」の一例です。このルーティンは、選手が自分をコントロールし、外的な障害や内的な不安を排除するための「ツール」として機能します。
3. **目標設定**:
荒木さんは、達成可能な目標を設定することの重要性を説いています。長期的な目標よりも、少し頑張れば達成できる短期的な目標を設定することで、選手たちはモチベーションを維持しやすくなります。
4. **レジリエンスの強化**:
ストレスを感じる状況でも、それを「挑戦」として受け止めることで、ストレスを軽減し、ポジティブな思考に変えることができます。これにより、選手たちは困難な状況でも冷静に対処できるようになります。
これらの方法を通じて、荒木さんは選手たちのメンタルを強化し、試合で最高のパフォーマンスを発揮できるようサポートしています。学校教育の中でもメンタルトレーニングを通して、一人一人の子供たちのパフォーマンスを最大限発揮できるよう努力していきます。
スを最大限発揮できるよう努力していきます。
「一年の計は元旦にあり」:本年もよろしくお願いいたします。
冬休み明け全校集会(オンライン)で生徒に伝えたことをお知らせします。
朝の貴重な時間をいただき、失礼します。新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。皆さんは、「一年の計は元旦にあり」という言葉を知っていますか。「一年の計は元旦にあり」の意味は、新しい年の計画は、年初めの元旦にきちんとたてなさい。ということです。そして、なにかを始める時には、計画をきちんと立てる必要があるということです。皆さんは、この令和7年(2025年)をどのように過ごしていこうかと計画を立てたでしょうか。
私は、20歳の時から続けている年始めのルーティーンがあります。30年以上続けています。元旦にランニングを行い、1月2日には箱根駅伝の往路スタートと大学ラグビー準決勝を観戦しています。コロナ禍で行けていなかった箱根駅伝、昨年4年ぶりで見に行き、今年も箱根駅伝のスタートを見てから、国立競技場で大学ラグビーの準決勝を観戦しました。そして、今年自分が取り組むべきことを「手帳」に書くようにしています。この「手帳」に書いた内容をことあるごとに振り返るようにしています。今年もこのルーティーンを行い、2025年がスタートしています。
3年生の皆さんは、進路に向けて具体的な努力目標、「入試に向けてこういう計画で学習していこう。こんなふうに生活していこう。」ということを考え、スタートしていることと思いますし、4月からの新しい生活では「こんなことをしたい」という夢を持てていると思います。
1・2年生の皆さんは、どうですか。今の学年をどのように締めくくるか、そして進級してからの新しい学年では、どのような計画で、充実した学年にしていくか、考えていますか。「まだ計画をど立てていない」人は、どんな1年にしたいか思い描いてください。思い描くだけでは、何も変わりませんので、それに向かって何をどのようにするかという具体的な計画を立ててください。そして、計画したこと、やろうとしたことを少しずつ行動し始めてください。そうすれば、あなたのこれからの成長が、とても楽しみになります。
最後に、那須中学校「日々成長」の取組が注目されています。「シラバスとフォーサイト」の2本柱を中心に、見通し・行動・振り返りのサイクル(AARサイクル:Anticipation(見通し)- Action(行動)- Reflection(振り返り))が年々確実に進歩してきています。これまでの先輩方が築いてくれた那須中スタイル(那須中メソッド)を皆さんがさらによいものにしていってくれています。ひとり一人の成長が、那須中学校を大きく成長させてくれています。2025年が、皆さんそれぞれにとって、また那須中学校にとって、よい年になることを祈念します。
昨年は、授業スタイルの見直し(終了5分前の振り返り)、地域ボランティアの実施、一人一人が主役となった文化祭、生徒主体の水曜講座を実施と、生徒の「日々成長」を身近に感じることができ、3年目の校長として大変幸せな一年となりました。多くの皆さんの支えがあり、豊かなかかわりの中で生徒は成長してきています。その成長を止めることなく、さらに加速していけるように、教職員一丸となって新年度も取り組んで参ります。御理解と御支援を引き続きよろしくお願いいたします。
2本柱「シラバスとフォーサイト」の成果(2年目)
5月号で本校の2つの柱、自己管理ノート「Foresight(フォーサイト)手帳」と授業内のねらいと振り返りの徹底を目的とする「シラバス」によって成長をうながしていることを紹介しました。
新学習指導要領で、育成すべき資質・能力の1つに挙げられている「学びに向かう力、人間性等」。変化の激しいこれからの時代では、生涯に渡って自律的に学ぶ力がますます重要になってきます。自律的に学ぶ力を育成するためには、見通し・学び深める・振り返りの3つのステップを循環的に行っていくことが求められます。そのサイクルを確立するためには、どのような取組が有効となるのか。シラバスを使っての振り返りとフォーサイト手帳の取組から探ってきました。2年目の成果として、様々な方から子供たちの成長ぶりをお褒めの言葉でいただいています。
学校HPでも紹介しましたが、先月本校で行われた3つの活動から子供たちの成長ぶりを紹介します。
11/19(火)那須町学力向上推進委員会で3年2組瀧澤先生の理科の授業参観された先生方からは、「子供たちが主体となって学び、子供たち同士が本時の課題について熱心に協議していることから、学習内容の理解が深まっていることが確認できました。」
11/26(火)那須地区数学部会秋季研修会で3年1組大平先生の数学の授業参観された方からは、「グループ内にも中心になる生徒がいて教師のファシリテーターからの指示を生徒が理解し、積極的に活動していたことが素晴らしいと感じました。また、グループ全員が理解できるように協議していたのも印象的でした。」
11/29(金)3年生の金曜スペシャル講師の渡邉貴雄様からは、「廊下での皆さんの挨拶に始まり、お話をさせて頂いている際の生徒の皆さんの真っすぐな姿勢、目線を合わせてくる姿、メモを取っている姿、積極的な質問と、ビックリの連続でした。普段のビジネスの現場でも、ここまでポジティブなエネルギーを感じる事はないので、私の方がインスピレーションを皆さんから頂いた気分です。」
もちろん、高校入試に頑張っている3年生にとって、目の前の成績が気になるのは分かりますが、大切なのは「これからの社会で生きていくために役立つことは何か」ということです。学力という言葉を考えるとき、この熟語の個々の要素、つまり「学ぶ」と「力」の間に言葉を補う必要があると思います。教室で学んだり本を読んだりして得た知識は「学んだ力」です。これに加えて、学んだことを組み合わせて活用できる「学ぶ力」も必要です。もう一つ重要なのは、「学ぼうとする力」です。今はまだ十分な力を持っていない人でも、学習意欲が高ければ、その人には大きな将来性があります。社会の場面では、学ぼうとする力を持っている人が強いのです。「学んだ力」「学ぶ力」「学ぼうとする力」の3つを合わせて学力だとする考えがあります。生きるための学力とは何かということでしょう。学びを押し付けるのではなく、子供の学びや関心に応じて学びを深めていけるように授業をデザインしていく。教員には、コーディネーターあるいはファシリテーターとしての役割が求められます。
子供たちと共に私たち教員も成長し、生きるための学力をしっかりと身に付けていけるような環境を整えていきます。
実りの秋・・・「なりたい自分へ」
11月2日(土)、統合した那須中学校として10回目の文化祭、そして、創立10周年記念式典。
ダブル開催となり、できる限りの客席を準備して多くの観客の皆様をお迎えして、子供たちの生き生きとした活動ぶりを披露することができました。朝一番からの記念式典では、同窓生が司会進行や記念事業での演奏を行ってくれました。旧高久中学校と旧那須中学校の校歌合唱で、先輩方がステージ上で母校を思い歌う姿は、生徒にとっても大きな励みとなりました。文化祭の午前は、文化的な発表や有志での発表の機会、午後はクラス合唱、合唱部の素晴らしい歌声が体育館中に響き渡りました。昨年度からさらにスケールアップした発表や合唱、これまで積み上げてきたものが良い方向だったということが確認できた場面でもありました。1年生にとっては初めての文化祭。大いに楽しみ、先輩方のパフォーマンスに圧倒された場面もあったことと思います。先輩方の姿を目標にし、これからも日々成長していってくれることと思います。学校に来て楽しかったと感じる、仲間と充実した時間を共有できた実感、そんな思いをつくることが学校にとっては大事だと考えています。午前中の有志発表の場にも多くの生徒がチャレンジしていました。昨年度からの引き続きで、元生徒会長の平山宗一郎さんは幕間を盛り上げる一発芸を披露しました。授業だけでは見られない生徒の様子を見ることができて、新たな一面を発見しました。きっと、私と同じ思いをもたれた保護者の方も多かったのではないかと思います。まさに学び多き・実りの秋となりました。来年度の文化祭に今年度の成果を引き継いでいってくれると思います。
人の成長はよく「守破離」になぞられて語られます。「日々成長」を那須中学校のテーマに設定したのは、「離」の段階に入ってほしかったから。でも、一度、守破離のサイクルが回ったからといっても、そこで完成ではありません。私たちは停滞したり、失敗したり、後退したりしながらも何度も何度も、このサイクルを繰り返し、「なりたい自分へ」と成長していきます。いろいろな場面でチャレンジする子が多くなってきています。失敗を恐れるのではなく、失敗することで成長できるとポジティブに考え、これからも多くのことにチャレンジし、自分の可能性を広げていってくれることを期待しています。
また、11月18日(月)から22日(金)には2年生のマイチャレンジ(職場体験学習)がありました。31の事業所の皆様に御協力いただき実施することができました。事前研修として国際医療福祉大学の3年生によるソーシャルスキル研修で職場体験に入る心構えを学びました。また、大学生から医療の道を志した話を聞いて、自分自身の進路についても考える機会になりました。各事業所での活動で、自分自身の新たな一面を発見する機会となったと思います。この機会を通して、自分自身が変わるターニングポイントとなることにも大きな期待を寄せています。
中学校教育で「生きる力」を身に付け、社会で通用する教育を進めていけるよう今後も努力していきます。
部活動による成長と学校における働き方改革
先日は那須地区新人体育大会各種大会に多くの御声援をいただきありがとうございました。それぞれの部活動ごとに目標を立て、新チームになって精いっぱい努力してきました。自分たちの目標に届いた部も届かなかった部もその過程を大切にし、チームとして・個人としての振り返り(リフレクション)を行い、次の行動(アクション)につなげてほしいです。その繰り返しが、チームを・自分を成長させていく原動力になっていきます。また、そういう子供たちの姿を見ることで、大きな感動とエネルギーをもらっています。
さて、そのような部活動について、国は令和5年度から令和7年度までを「改革推進期間」と位置付け、地域の実情に応じて、まずは休日の部活動の地域移行を段階的に進めていくこと等を提言しています。那須町では、国のガイドライン・県の方針を踏まえて、昨年度末から部活動地域移行のための検討会を開催して協議を行っています。本校では、部活動による成長と学校における働き方改革を進めていくために、新旧生徒会執行部と協議を行ってきました。その内容をお知らせします。
文部科学省から「学校における働き方改革に関する取組の徹底について」が通知され、本校では「勤務時間を考慮した時間の設定」について、「生徒の登校(始業)時間と下校時間は、勤務時間内に設定する」ことに近づけられるよう取組を進めていきます。ちなみに教職員の勤務時間は8:00~16:30です。具体的には、放課後の部活動や行事等の取組で、下校時間が勤務時間を大きく超えて設定されている状況に着目し、生徒の下校時間が11月からスクールバス1便16:45になることから、原則として火木の2日を特別日課にして、放課後の部活動時間を確保します。その取組を11~12月の2ケ月間試行し、その後、新生徒会執行部と次年度(令和7年度)の日課について協議を行う予定です。その結果を受けて、次年度(令和7年度)は、月金:スクールバス2便(4~10月)での部活動・火木:スクールバス1便(通年で16:45)のみでの部活動・水:部活動休止日(これまで通り)を予定しております。
行政との連携を図りながら、本校で今やれることを、徐々に進めたいと考えているところです。保護者の皆様には、これまで同様、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。これからも那須中生の「日々成長」を全力で応援していきます。
旅行的行事で「成長」を実感。「自己決定」の場が成長の機会に。
本校の教育目標の一つ「自律」。どうすれば「自律」を育む事ができるのでしょうか?もちろん子供一人一人成長のスピードや伸びるポイントに違いがあるので、あくまで一般的な話ですが、一つは、いかに子供に考えさせ、判断をさせる機会を与えるかです。子供の前に選択肢があると大人は、つい子供に答えを指示してしまったり、間違わない仕組みを求めたりしがちですが、これが続くと指示待ちの子になる恐れがあります。次に大事なのは子供が出した答えが間違っていたとしても、即全否定せずに何が間違っているのか一緒に考えなおす姿勢です。また、正解を出したり、やり遂げたりした時は、しっかりと、その事を褒めたり認めてあげたりする事で次の自信につながり「自律」の心が備わりやすくなるのではと考えられます。
3年生の修学旅行・2年生の東京自主研修、旅行的行事では、事前の準備から子供自身に考えさせ、判断させる機会を意図的に作ってきました。当日の活動の中でも、子供たちを信じて委ね、「自己決定」の場を意識してきました。京都での班別行動、最終日の学級別行動。上野公園からの班別行動、専門学校に行った後には、さらにチームが分かれて思い思いの場所で時間を過ごし、上野に集合したときの達成感。先生方が子供たちを信じて委ね、子供たち同士も仲間を信じてかけがえのない時間を過ごすことができました。もちろん自分自身の力も信じて。私自身、3年生の子供たちと寝食を共にして、改めて子供たちの「成長」を実感しました。3日間大変お世話になりました。また、子供たちを送り出す準備をしていただきありがとうございました。子供たちを信じて委ねること、そして「自己決定」の場をつくることを御家庭でもよろしくお願いします。
学校生活の中で、一人一人が「日々成長」していけるよう先生方と力を合わせていきます。今後とも御理解と御協力をよろしくお願いします。
それぞれが目指した景色「全校防災&クリーン登山」・・・
夏休みに入る3日前、7/17(水)に全校防災&クリーン登山を行う予定でした。昨年度は、全校生で茶臼岳登山をしましたが、今年度は学年ごとに目指す場所を変えました。1年生は茶臼岳登山、2年生はひょうたん池と姥が平、3年生は南月山登山。それぞれが目指した景色で、お互いに声を掛け合い歩き通したことでの達成感や満足感を感じることができる日となったはずでしたが、天候不順(降雨と発雷確率が高く)で中止といたしました。多くの保護者の方にも参加していただく予定でしたので重ねて残念でした。ただ、子供たちは、確実に「日々成長」してきています。HPでもお知らせしましたが、学年代表スピーチでは、それぞれの学年で仲間とともに成長できていることについて具体的に話していました。特に、3年代表からは、部活動への思いにも触れ、これから立ち向かわなくてはならない受験に向けて、仲間へのポジティブな投げかけもありました。大変頼もしく感じました。今年度の企画を来年度は実行できるよう、那須山岳会の方とも協力しながら、また保護者の皆様のお力もお借りしながら那須岳の自然を体感するプログラムを計画していきたいと考えています。引き続きの御理解と御協力をお願いいたします。
・・・7月26日から8月11日まで、フランス・パリで開催されたパリオリンピックでは、ブレイキンなど4つの追加競技を含む32競技329種目が実施されました。連日の熱戦に見入っていた方も多いかと思われます。
バレーボール女子日本代表のキャプテン、古賀紗理那選手がパリオリンピックを最後に現役を引退すると発表しました。これは7/9、古賀選手が自身のSNSで発表しました。古賀選手は自身のSNSに「パリオリンピック2024をもちまして現役を引退することにしました。小学2年生からバレーボールを始め、“もっとバレーボールが上手くなりたい!”の一心で皆様の力を借りながら28歳まで続けることができました。全ての経験と出会いが今の私を作ってくれました。本当に感謝しています。パリオリンピックにバレーボール人生の全てを懸けて戦います」などと投稿し、パリ大会を最後に現役から退くことを明らかにしました。
自分の目標に向かって取り組む姿勢・覚悟に対して、大いに学ぶところがありました。結果がどうあれこれまで積み重ねてきた過程は変わらないし、その過程のなかに大事なものがいくつもありました。オリンピックでは、これまで以上にバレーボールが女子も男子も注目されました。古賀選手をはじめ、男子の石川選手や西田選手など、チームと共に成長し、目標を達成しようとする姿は、本校が目指すところでもあります。オリンピックを通して感じたことを子供たちや先生方にも伝えていきたいと考えています。
子供自身が考える学びの充実
新しい学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善が求められています。授業が子供たちにとって、「主体的な学び」になっているか・「対話的な学び」になっているか・「深い学び」になっているかという視点から、授業をよりよくしていくことが私たち教師には求められています。
その中で、本校では学習委員会を中心に授業の時間が子供たち自身にとってどのような学びの場となっているのかを検証してくれています。下記は、5月8日に実施した生徒総会時の学習委員会発表資料です。
本校の2本柱である「シラバスとフォーサイト」の取組をさらに進化させてくれています。この後の全校集会(6/19実施)では、振り返りの時間がしっかりと確保されているのかを全教科で確認し、その取組が自分たちの学びにとってどのようにつながっているのかを全校生に対してアンケート調査をとってくれました。シラバスを活用して身に付いたことの自由記述では以下のようなことが書かれています。
振り返る力が身に付いた。授業でわからなかったところを思い出せて復習できた。物事を振り返る。
しっかり振り返ってそれを家で確認して勉強をすることが身についた。ワークをやる習慣がついた。
忘れ物をしない。家でやることが決まった。授業の内容を振り返り、改善点や重要な所を見つける。
自分のミスがだいぶわかるようになった。勉強の振り返りをつける習慣が身についた。
ワークをどこまで進めれば良いか分かるようになった。今後どのようにするかを考えること。
授業の振り返りをシラバスに書いたことによって、ノートがまとめやすくなった。
小学校の時と比べてその時の振り返りができている。一個一個振り返ることができた。
ノートをまとめやすくなり、授業後の内容も考えられるようになった。 など
振り返りの質が高まり、学びに向かう力・人間力が格段と高くなってきています。その子供たちの成長に合わせて、授業が子供たち自身が考える学びを深めるものとなっているのかを今後も検討していき、学習委員会の子供たちの力を借りながら目指す授業を探っていければと考えています。
間もなく38日間の夏休みに入ります。これまでの自分をポジティブに振り返り、さらに「日々成長」していけるような期間にしてくれることを願っています。