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2024年6月の記事一覧

那須中学校区小中一貫教育の取組

小中一貫教育のねらいは、小・中学校9年間の学び(学習面)と育ち(生活面)の連続性を重視することによる、児童生徒の学習意欲の向上と、いわゆる「中1ギャップ」の解消です。そのためには、教職員が子供たちの成長を9年間にわたり支える意識を高めることがとても重要になってきます。また、中学校区の目指す児童生徒像や重点目標を設定、共有し取り組むことによって、確かな学力と豊かな心の育成での効果が期待できます。

児童が小学校から中学校へ進学する際に、新しい環境での学習や生活に移行する段階で、いじめや不登校等が増加するいわゆる中1ギャップが指摘されることがあります。文部科学省の調査では、「学習上の悩み」として「上手な勉強の仕方がわからない」と回答する児童生徒や「不登校児童生徒数」が中学校1年生で大幅に増える実態が明らかになっています。また、各種の調査によると、「授業の理解度」「教科や活動の時間の好き嫌い」について、中学生になると肯定的な回答をする生徒の割合が下がる傾向にあります。

そこで、那須中学校区では、今年度から「自律的に学ぶ力の育成」を目指して、学習指導・生徒指導・健康安全指導・特別支援教育の4つの部会で取り組んでいきます。具体的には、学習指導では、中学校で行っている「シラバスとフォーサイト」の取組を小学校版で検討していきます。また、中学校英語科担当教員が小学校に出向いての出前授業を実施する予定です。生徒指導では、「安心して生活できる学級の雰囲気作り」や「自律した生活態度の育成」を中心に、「那須町人間関係プログラム」の改訂にも取り組みます。那須中学校区版人間関係プログラムの作成を目指します。荻原OT(※作業療法士)からの研修会も計画しています。※作業療法士は、体と心のリハビリテーションの専門家です。健康安全指導部では、引き続き「基本的生活習慣の定着」、特に「歯の健康」に力を入れていきます。また、心の健康を目指して、ストレスマネジメントの育成にも取り組んでいきます。特別支援教育では、合理的配慮に基づいた授業に取り組み、学校での生活環境のユニバーサルデザイン化や支援方法の共通理解を全職員で行っていきます。

那須中学校区の子供たちが、「日々成長」していけるよう3小学校と力を合わせて取り組んでまいります。引き続きの御理解と御協力をよろしくお願いいたします。