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2024年5月の記事一覧

成長をうながす「シラバスとフォーサイト」

本校は、「自律的に学ぶ力の育成~シラバスを使っての振り返りとフォーサイト手帳の取組」を学校課題研究として、昨年度栃木県連合教育会から指定を受けました。シラバスは、5教科を中心に毎時間の授業内容の振り返りをタブレット端末を使って学習履歴を残し、学習の進め方を自ら調整していくことを目指しています。フォーサイト(foresight「展望」)手帳は、「PDCAサイクルを回す力」が自然に身に付く手帳です。この手帳を活用して、子供たちの夢への展望を広げていければと考えています。

新学習指導要領で、育成すべき資質・能力の1つに挙げられている「学びに向かう力、人間性等」。変化の激しいこれからの時代では、生涯に渡って自律的に学ぶ力がますます重要になってきます。自律的に学ぶ力を育成するためには、見通し・学び深める・振り返りの3つのステップを循環的に行っていくことが求められます。そのサイクルを確立するためには、どのような取組が有効となるのか。シラバスを使っての振り返りとフォーサイト手帳の取組から探ってきました。

新年度の4月、53名の新入生が入っていよいよ学習がスタートしました。1年生にとって「シラバスとフォーサイト」は初めてですので、各教科でのていねいな説明はもちろんのこと、帰りの会の10分間のフォーサイト手帳の記入の際には、3年生がサポートに入ってくれました。(学校HP4/23でも紹介)2年生と3年生は昨年度の取組をもとに、どのようにしていくのが自分を成長させていくのかを考えた取組がなされています。特に、最終学年となった3年生のスタートダッシュは素晴らしく、頑張りすぎを心配してしまうぐらいです。

子供たちが主体的に学ぶためには、先生から言われたことを言われたとおりにするだけでは不十分です。学習者自身がメタ認知※を働かせて、自分の学び方を問い直し、よりよいものにしていく能動的スタンスが必要です。

※メタ認知・・・自分の思考や行動を客観的に把握し認識する力

私たちはVUCAと称される変動性・不確実性・複雑性・曖昧性の高い世界に生きていますが、今後はさらに予測困難な時代になっていくと思われます。こうした世界では、従来の学力観は通用しません。もちろん基礎的な学力は大事ですが、それに加えより広い視野で物事を捉え、多様な立場や考えを尊重しながら挑戦していかなければならないのです。本校の教育目標「自律・創造・共生」もこれからの時代をたくましく生き抜く力を養っていくという思いを込めて、令和3年度に変更しました。「日々成長」を合言葉に、子供たちと共に成長し続けていきますので、引き続きの御支援をよろしくお願いいたします。