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実りの秋・・・チャレンジし続けた先のブレイクスルー(突破)

10月28日(土)、統合した那須中学校として9回目の文化祭。昨年度よりも座席の数を増やして多くの観客の皆様をお迎えして、子供たちの生き生きとした活動ぶりを披露することができました。午前は文化的な発表や有志での発表の機会、午後はクラス合唱、合唱部の素晴らしい歌声が体育館中に響き渡りました。昨年度からさらにスケールアップした発表や合唱、これまで積み上げてきたものが良い方向だったということが確認できた場面でもありました。1年生にとっては初めての文化祭。大いに楽しみ、先輩方のパフォーマンスに圧倒された場面もあったことと思います。先輩方の姿を目標にし、これからも日々成長していってくれることと思います。学校に来て楽しかったと感じる、仲間と充実した時間を共有できた実感、そんな思いをつくることが学校にとっては大事だと考えています。午前中の有志発表の場にも多くの生徒がチャレンジしていました。昨年度からの引き続きで、元生徒会長の筒井森太郎さんは幕間を盛り上げる一発芸を披露しました。その活動が大いに文化祭を盛り上げました。授業だけでは見られない生徒の様子を見ることができて、新たな一面を発見しました。きっと、私と同じ思いをもたれた保護者の方も多かったのではないかと思います。まさに学び多き・実りの秋となりました。来年度の文化祭に今年度の成果を引き継いでいってくれると思います。

私が尊敬する教育者である岩出雅之さん(元帝京大学ラグビー部監督)の言葉を再度紹介します。「結果を出す人間が一流ではない。結果ではなく、倒れてもすぐ立ち上がれる人間こそが一流なんだ。大切なのは結果ではなくプロセスなのだ。失敗はよいことなのだ。ミスはポジティブなものだ。成長していけば自ずと結果はついてくる。すると今度は自然と失敗したくなる。究極的には失敗が好きになる。」

いろいろな場面でチャレンジする子が多くなってきています。失敗を恐れるのではなく、失敗することで成長できるとポジティブに考え、これからも多くのことにチャレンジし、自分の可能性を広げていってくれることを期待しています。

また、11月13日(月)から17日(金)には2年生のマイチャレンジ(職場体験学習)がありました。昨年度の3日間のマイチャレンジ・職場体験学習から5日間へ期間を通常通りに戻しての活動となりました。39の事業所の皆様に御協力いただき実施することができました。中学校の教育活動で、大きな役割を担ってきた職場体験学習を行うことができて大変うれしく思いました。各事業所での活動で、自分自身の新たな一面を発見する機会となったと思います。この機会を通して、自分自身が変わるターニングポイントとなることにも大きな期待を寄せています。経済産業省では、2006年に「社会人基礎力」を提唱しています。「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」としています。

●前に踏み出す力(アクション)  ~一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力

●考え抜く力(シンキング)    ~疑問を持ち、考え抜く力

●チームで働く力(チームワーク) ~多様な人々とともに、目標に向けて協力する力

中学校教育で「生きる力」を身に付け、社会で通用する教育を進めていけるよう今後も努力していきます。