「全校防災&クリーン登山」から得たものと・・・
夏休みに入る前日、7/20(木)晴天の中、全校生で茶臼岳に登ってきました。コロナ禍以前には、町内の小学校や保育園でも登山を行っていました。子供たちにとって久しぶりの地元・茶臼岳登山。今回は、活火山である那須岳で火山防災教育を実地で学び、仲間と共にクリーン活動を通して改めて自然を再発見することを目的として行いました。普段とは違う景色に見慣れぬ動植物との出会いなど非日常に感動し、肉体の疲労と暑い寒いといった肉体へのストレスに戸惑いながらも、自分の限界点が伸びる実感と頂上に到達する達成感は汗を流す実体験からしか得ることはできません。生き物として基本である歩行を通じて心身のバランスが整っていくという実感も感じることができたと思います。那須山岳会の方のガイドと協力していただいた保護者のお力のおかげで一人一人が多くのことを感じることができました。ありがとうございました。来年度以降も那須岳の自然を体感するプログラムを計画していきたいと考えています。引き続きの御理解と御協力をお願いいたします。
・・・「小田凱人(おだときと)」さんを知っていますか。9歳で左脚に骨肉腫を発症し、左脚の股関節と大腿骨の一部を切除、そして人工関節に置き換える手術をして車椅子生活となります。夢だったサッカー選手をあきらめることになります。その後、車いすテニスプレイヤーの国枝慎吾さんを見てから、サッカーではなくこれから歩む道を「車いすテニスの世界一」と決めました。しかしその道のりは簡単なものではなく、今まで2度肺にがんが転移したこともあり、4か月に1度の検査は欠かせない状況なのです。それでも前を向く小田さんは、「うまくいかないのが普通だと思うし、そこでくじけてしまうという選択肢はない。」と語っています。10歳から車いすを始めて、7年で世界1位を達成。このスピードで夢をかなえたことについては、「7年前から目標だった夢というのは、何ひとつ変わってない。そのころからグランドスラムの優勝と世界ランキング1位というのは常にモットーにしながらがんばっていた。当時から、『世界一になれる』と思って行動していましたし、『世界一ならこういうプレーをするだろう』『こういう活動をするだろう』というのを常に想像しながらやっていた。ようやく目指していたところにたどり着いた。7歳の自分に声をかけるなら『自分らしさを大切にがんばって』と話すと思います」と。全仏でグランドスラムを獲得した翌日、パリのシンボルである凱旋門を初めて訪問し、名前の「ときと」の由来になった凱旋門は「かっこよかった」と言い、スマホの待ち受けにしているそうです。大谷翔平選手と小田凱人選手、自分の目標に向かって取り組む姿勢に共通するものを感じます。2人から多くのことを学び感じたことを、学校で子供たちに話していけたらと考えています。