ブログ

実りの秋・・・チャレンジし続けた先のブレイクスルー(突破)

10月29日(土)、統合した那須中学校として8回目の文化祭。3年ぶりに全学級での合唱コンクールを入場制限を設けずに行いました。多くの観客に後押しされて、素晴らしい歌声が体育館中に響き渡りました。プログラム最後は、3年生が学年合唱「いのちの歌」で締めくくりました。思わず目頭が熱くなった場面でした。一人一人の満足した表情、初めての文化祭を精一杯楽しんでいる様子に心が和みました。学校に来て楽しかったと感じる、仲間と充実した時間を共有できた実感、そんな思いをつくることが学校にとっては大事だと考えています。午前中の有志発表の場にも多くの生徒がチャレンジしていました。元生徒会長の    さんは、幕間を盛り上げる一発芸を披露しました。その活動が大いに文化祭を盛り上げました。授業だけでは見られない生徒の様子を見ることができて、新たな一面を発見しました。きっと、私と同じ思いをもたれた保護者の方も多かったのではないかと思います。まさに学び多き・実りの秋となりました。当日は、コロナ感染症対策に御協力いただき、ありがとうございました。来年度の文化祭に今年度の成果を引き継いでいってくれると思います。

さて、今月下旬には2年生のマイチャレンジ(職場体験学習)がありました。3年ぶりのマイチャレンジ・職場体験学習でした。27の事業所の皆様に御協力いただき、11/16(水)~11/18(金)の3日間実施しました。中学校の教育活動で、大きな役割を担ってきた職場体験学習を行うことができて大変うれしく思いました。各事業所での活動で、自分自身の新たな一面を発見してくれることを期待しています。そして、自分自身が変わるターニングポイントとなることにも大きな期待を寄せています。

文部科学省では、キャリア教育が提唱された背景からその必要性と意義などを明記しています。

要約したものを紹介します。

子供たちが希望をもって、自立的に自分の未来を切り拓いて生きていくためには、変化を恐れず、変化に対応していく力と態度を育てることが不可欠。そのためには日常の教育活動を通して、学ぶ面白さや学びへの挑戦の意味を体得させることが大切である。未知の知識や体験に関心をもち、仲間と協力して学ぶことの楽しさを通じて、未経験の体験に挑戦する勇気とその価値を体得することで、学び続ける意欲を維持する基盤をつくることができる。自然体験や社会体験等の体験活動は、他者の存在意義を認識し、社会への関心を高め社会との関係を学ぶ機会となり、将来の社会人としての基盤づくりともなる。それには、学校の努力だけでなく、家庭・地域が学校と連携して、同じ目標に向かう協力体制を築くことが不可欠である。

また、経済産業省では、2006年に「社会人基礎力」を提唱しています。「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」としています。

●前に踏み出す力(アクション)  ~一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力

●考え抜く力(シンキング)    ~疑問を持ち、考え抜く力

●チームで働く力(チームワーク) ~多様な人々とともに、目標に向けて協力する力

中学校教育で「生きる力」を身に付け、社会で通用する教育を進めていけるよう今後も努力していきます。